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医療法人社団成守会 トップはせがわ病院 トップ泌尿器科Q&A

泌尿器科Q&A

■ 前立腺肥大症


■QUESTION

最近お小水の出が悪く、夜中に3~4回トイレに起きるようになったのですが?(60歳 男性)

■ANSWER
前立腺肥大症の可能性が最も考えられます。お問い合わせの症状のほかにも、残尿感、トイレの前に立ってから排尿までに時間がかかる、排尿が途中でとぎれるといった症状や、悪化すれば全く尿を出すことができなくなってとても苦しい思いをす る ケースもあります。

前立腺は男性にしかない臓器で精液の一部を作るなどの働きをしていて、中心部を貫くように尿道が通っています。年をとるとともに男性ホルモンの影響などにより前立腺が大きくなってしまうのが前立腺肥大症で、単純に言えば大きくなった前立腺が尿道を圧迫するために尿の勢いが弱まったり、残尿が増えたりしてしまうのです。50歳代からからはじまり、70歳以上の男性にはかなりの割合で肥大症が認められます。

治療は、α1ブロッカーという良い薬があります。これは前立腺部尿道の抵抗を和らげるお薬で、軽度の肥大症の方には 高い自覚症状の改善効果が得られます。

症状の改善が得られない方や、中等度~重度の方には手術を受けていただいたほうが良い場合もあります。手術はおなかを切らずに、麻酔下に尿道から内視鏡(カメラ)を入れて、大きくなった前立腺を削り取る手術(経尿道的前立腺切除術 TUR-P、当院ではTUEB)が主に行われています。

この他にも体の負担が少ない方法としては、温熱療法といって前立腺を暖めて小さくする治療があります。外来での治療が可能です。ただし個人差はありますが比較的時間とともに症状が再発することも多く、特に大きな前立腺では効果があまりない場合もあります。

年のせいだとあきらめている方が多いのも事実です。もちろん高齢の方や糖尿病、脳梗塞などの合併症をお持ちの方の場合は膀胱機能が低下している場合もあり、一概に前立腺肥大症だけが原因と言い切れないケースももちろんあります。

いずれにしても気になる症状があればあきらめずに泌尿器科の専門医での診察を受けられることをおすすめします。

■ 前立腺がん


■QUESTION

前立腺がんが心配です。どのような検査が必要ですか?また治療法についても教えてください。(59歳 男性)

■ANSWER
近年日本人にも前立腺がんが急増しています。原因としては食生活の欧米化などに原因があるといわれていますが、検査方法の発達により、かつてはみつけられなかった早期の前立腺がんがみつかる方が増えてきたこともあげられます。

検査方法ですがまずはPSA検査が重要です。血液中のPSA(前立腺特異抗原)と言われる物質を測定し、数値が上昇していれば前立腺がんの可能性が高くなります。これは通常の血液検査です。あわせて触診や、必要に応じて経直腸的超音波検査をおこないます。これらの検査で前立腺がんが疑われる場合には、針生検による確定診断が必要となります。針生検は前立腺に針を刺して前立腺の組織を少しずつ採取し、がん細胞の有無、悪性度などを確認します。

生検によって前立腺がんが認められた場合は、限局がん(前立腺の中だけにとどまるがん)か、進行がん(浸潤、転移があるがん)かの診断のために、さらにいくつかの画像診断が必要となります。

治療はがんの進行度や悪性度、年齢、患者様の希望を考慮して決められます。一般的に限局がんの場合は、75歳以下の方には手術による前立腺全摘出が勧められます。ただし最近では治療の選択肢が広がっており、手術を行わずに小さな放射線源を患部に埋め込む密封小線源治療なども行われています。このほか放射線照射や内分泌療法、悪性度が低いケースでは無治療で経過をみるケースもあります。

転移が認められたり、高齢の方では一般的には内分泌療法(ホルモン療法)の対象となります。注射や内服薬により男性ホルモンの分泌を低下させ前立腺がんの増殖を抑えます。通常は外来通院での治療が可能です。

上記以外にも様々な治療法とその組み合わせがあります。いずれにしてもそれぞれの患者様によって治療法の選択や効果は異なりますので、十分に主治医と相談することが必要です。

前立腺におこる病気は、主に前立腺肥大症と前立腺がんですが、両者はまったく違う病気です。いずれも中高年以上の男性の病気ですが、前立腺肥大症は比較的初期から症状があらわれることが多いのに対し、前立腺がんそのものの症状はかなり進行するまであらわれません。そのため早期発見には検査を受ける必要があります。

前立腺がんは年齢に比例して増加します。家族や親戚に前立腺がんのいる人は40歳代から、そうでない人も50歳になったら前立腺がんの検査(まずはPSA採血)を受けることをおすすめします。

■ 尿路結石症


■QUESTION

以前腎臓に結石があると言われました。症状は無いのですが治療したほうが良いでしょうか?(34歳 女性)

■ANSWER
腎臓結石の場合、結石の位置にもよりますが、あまり強い痛みなどは伴わないことが多いようです。ただし尿管に下降してつまってしまった場合には突然に背中からお腹にかけての刺すような猛烈な痛みを起こす可能性があります。腎臓結石が下降して尿管にあるものが尿管結石です。

治療の必要性は結石の大きさがひとつのポイントになります。腎臓、尿管結石とも4mm以下の大きさの結石であれば尿とともに体外へ流れ出る可能性が高いと考えられます。この場合は原則的に大量の水分を摂取することで尿量を増やして石を流しやすくします。あわせて適度な運動を行うのも効果的です。また特殊な成分の結石をのぞけば、お薬で結石を溶かすことは不可能です。

5mmを超える大きさの場合は排石が難しくなります。この場合無症状の腎臓結石であれば、細菌感染や水腎症(腎臓がはれた状態)などを合併していなければ経過観察もひとつの選択肢となりますが、尿管結石の場合は基本的に対外衝撃波結石破砕術(ESWL)の適応となります。

ESWLは体の外から結石に衝撃波をあてることで体内の結石を細かく砕き、お腹を切らなくても治療が可能です。細かくなった石は尿とともに体外に出てくるわけです。

ESWL装置には様々な種類がありますが、当院の破砕装置は治療に際し麻酔をかける必要が無く、合併症をおこす可能性もきわめて低く、患者様の体の負担が少なくてすみます。治療効果も高く、当院のデータでは10mm以下の大きさの結石に対しては95%以上の有効率を得ております。

結石の大きさや位置によっては、尿管鏡と言う非常に細い内視鏡を用いて結石をこわす方法をとるケースもあります(TUL)。

結石の状態によっては痛みがなくても腎臓の機能に悪影響を与えたり、感染症の原因となるケースも珍しくありません。症状がないからといって放置せず、専門医の判断をあおぎましょう。




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